ピアノ独学者の自分が行ってきた1年の練習過程を紹介します【ロードマップ】

20代後半で楽譜も読めない、コード理論もわからない、これまで楽器経験なし!

でもピアノを独学ではじめてみた

こちらの記事では、20代後半からピアノを始めた自分の1年間の練習内容を公開していきます。

記事の内容
  • ピアノ独学者の自分が行ってきた1年の練習過程
  • ピアノ独学に便利なアイテム紹介

同じように、大人になってからピアノを始める方の参考になれば幸いです。

ピアノ独学者の自分が行ってきた1年の練習過程を紹介します【ロードマップ】

時系列に沿って順番に紹介していきます。

2021年9月「電子ピアノを買う」

筆者は27歳で楽器経験0でした。

3歳からピアノをやっている同世代のピアニストの演奏を見て「自分も3歳からやっていれば」と思いながら、まずは電子ピアノを買うところから始めます。

自分がラッキーだったのは、家にピアノが置いてあり、本物のピアノが弾き放題だったことです。

しかし、昼夜問わずピアノを弾くと近隣に迷惑になるので、音量を調整できる電子ピアノも買いました。

2021年9月〜12月「戦場のメリークリスマス練習」

ピアノ経験0から、いきなり好きな曲を独学で練習し始めました。

基礎をすっ飛ばして始めたので、指は動かないし、指の使い方もめちゃくちゃです。

しかし好きな曲なのでモチベーションが枯渇することはなく、1曲なんとか弾けました。

1日の練習時間は2時間くらいです。

楽譜は学ばない方向で進める

楽譜が読めないので、YouTubeで「戦場のメリークリスマス 楽譜」で検索して出てきたこちらの動画で練習をしました。

この動画がなかったら、ピアノ独学を継続する気にはならなかったので感謝しています。

2022年1月〜3月「J-POPを練習」

戦場のメリークリスマスを3カ月かけて弾き終わったので、次はスキマスイッチの「奏」を練習し始めました。

難易度的には中級で、程よい難しさでした。

ここで少し、指の運用を意識し始めました

指や目線をどういう順番でどう動かせば、ミスがなくスムーズに弾けるのかを見極めてから弾くようにしました。

この時点では、離れた位置にある鍵盤に素早く移動するパートがほぼ弾けませんでした。

ストリートピアノにも挑戦

このあたりから、ストリートピアノにも挑戦し始めました。

しかし、緊張で手が震えて演奏が成立せず撃沈しました。
でも、悔しさがバネになり練習に熱が入ったのでよかったです。

2022年4月「基礎練習&指使いを意識する」

J-POPを弾き終えた後、久石譲の曲を中心に練習しながら、ピアノ基礎練習をし始めました。

とはいっても、この時点でやっている基礎練習は2つだけでした。

下記の動画で紹介されているスケールのテクニックと、

下記の動画の「ハノンの1番」だけです。

おもな目的は、中指(3番の指)、薬指(4番の指)、小指(5番の指)を鍛えるためです。

これらの指を鍛えるだけで、演奏のクオリティがだいぶ変わってきました。

「指くぐり」という、ピアノでは必須のテクニックも覚えました。

いずれは下記の動画のような基礎練習をできるようにしていこうと考えています。

最低限の音楽理論を学びました

スケール、長調(メジャースケール)、短調(マイナースケール)、♭(フラット)、♯(シャープ)、コード進行など、

楽譜が読めなくてもこういった基礎的な音楽用語を理解していた方が、ピアノの練習が効率的になります。

筆者の場合、下記の「誰でもわかるコード理論シリーズ」と、書籍を活用して音楽理論を学びました。

2022年5月〜6月「練習ルーティンが固まってくる」

ピアノ独学開始から半年以上が経つと、指もすこし動くようになり、1日に4曲くらい並行して練習することも可能になってきました。

自然に練習ルーティンが固まり、その内容は下記の通りです。(練習時間は1日2〜3時間)

基礎練&これまでやった曲の復習→中級ピアノ(和音2つ以上)→上級ピアノ(和音4つ以上)→クラシック曲
離れた位置にある鍵盤に素早く移動するパートも、少しづつできるようになっていきました。

この時期の練習成果

ちなみに、動画で手元を写すと緊張でミスしまくるので、録音での記録が精一杯です。

2022年7月〜「ひたすら練習ルーティンをこなす」

基礎&復習→中級ピアノ(情熱大陸)→上級ピアノ(人生のメリーゴーランド)→クラシック(ショパン・別れの曲)
上級ピアノの「鍵盤を同時に4つ以上押さえるのを連続して弾く」というのが難関すぎて、ひたすらそれを練習する毎日です。

でもこの時点で、同時に弾く鍵盤が2つ以下の簡単な曲ならスラスラと自由に弾けるレベルにまでは到達しました。

  • 指くぐりや運指のテクニック
  • 基礎練習による指ならし
  • コード理論の基礎理解
  • いろんな曲を練習することによる指動きの引き出しの増加

このあたりのテクニックを習得したことにより、初期に比べるとだいぶピアノが上達した実感がありました。

2022年8月〜ショパンの幻想即興曲に挑戦する

ピアノ独学歴もそろそろ1年目が近づこうとしているなか、ショパンの幻想即興曲の練習を開始しました。

最初は「こんな指が絡まりそうな曲はピアノ歴10年じゃないと無理やろ」と思っていたのですが、なんと独学1年以内でここまでくることができました。

それに、この曲は実際に弾いてみるとそこまで難しくないんですよね。問題なのは速さです。

とりあえず、クオリティを考えず1曲弾ききることは可能です。

(音の粒を揃える。という観点からすればプロと比較もできないほどひどいですが)

毎日練習して継続してきてよかったです。

60点のクオリティまでは初心者でも到達できるが、それを80%以上のクオリティにするには並大抵の練習ではかなわない

中級曲の習得スピードが倍増

ピアノを毎日2時間、1年継続すると、最初は習得に3ヶ月かかっていた曲が2週間でマスターできるようになりました。

練習すればするほど苦手な動きが少なくなり、運指も自分で工夫できるようになったからだと思います。

2022年9月〜独学歴1年突破・ひたすら練習

毎日欠かさずピアノに触れ、気づけばあっという間に1年を超えました。

無理だと思っていた幻想即興曲も、だいぶ形になってきました。

続ければ続けるほど、1曲をマスターするのにかかる時間がどんどん短くなっています。

修行を積むほどにピアノが上達しており、これから本当のピアノの醍醐味を味わえるんだろうなとワクワクしています。

ストリートピアノ2回目に挑戦

1回目の挑戦の時よりもだいぶピアノが上達したので、9月下旬にストリートピアノにリベンジしました。

結果、1回目の時よりも堂々と弾くことができました。少し自信がついたのか、手が震えなくなりました。

しかし、ミスタッチが練習の時よりも明らかに増えたので、まだまだ修行はこれからです。

2022年10月〜基礎の重要性を痛感する

ひたすら練習することでどんどん指が動くようになっていきますが、1音1音を丁寧に引くことはまだまだできません。

早いリズムだとどうしても演奏が荒くミスタッチが出てきてしまうで、ここを改善することが課題です。

ハノンなどの基礎練習は、より神経を集中して1音1音を丁寧に練習するようになりました。

2022年11月〜「英雄ポロネーズ」の練習開始

別れの曲、幻想即興曲とショパンに挑戦してきて、ここでついに難曲「英雄ポロネーズ」の練習を開始しました。

英雄ポロネーズは4つ以上の和音が連続する難曲です。

今の自分のレベルでは全くスムーズに弾くことができません。

1曲通せるようになったらまたこの記事に結果を載せたいと思います。

2022年12月〜音楽理論の知識を深めていく

この1年間、ピアノ練習と並行しながら音楽理論を学んできましたが、1年でようやく基礎が固まったなというところまで来ました。

ですので、定番のコード進行(F,G,Em,Am)などはすらすら弾けるようになり、耳コピ演奏も可能になりました。

しかし、ジャズなどのよりおしゃれで洗練されたコードはまだまだ未知の世界です。

2023年は、音楽理論の発展編に取り組んでいきます。

ピアノ独学1年目からの課題

(ピアノ独学1年目)現時点で見えている課題は下記の通りです。

  • 相対音感を身につけること
  • たくさんのコードを覚え、使えるようにすること
  • 楽譜も読めるようになること(読めた方が結局いい)
  • 基礎練習をもっと極めること

とにかく、今は基礎を固めないとレベルアップできないと考えています。

ショパンのエチュード、そしてスケール全調を中心に指を鍛えていきます。

また、楽譜が読めない今は、耳コピでピアノを弾けるようにならないと過去の曲が弾けなくなってしまうので相対音感を身につける必要があります。

コードの知識も必要になってきますので、下記の本で少しずつ学んでいます。

ピアノ独学の最終的な目的

余談として、筆者の目指す目標についても共有します。

  • ストリートピアノで周りの人を泣かせること
  • 耳コピ即興演奏ができるレベルまで到達すること
  • ラ・カンパネラ級の曲が弾けるようになること

3年後できてたらいいな〜くらいに思っています。

ピアノ独学を効率的に進めるのに必要なおすすめアイテムなど

ここからは、ピアノ独学を効率的に進めるために実際に使っているツールを紹介します。

本物に近い電子ピアノ

本物のピアノで練習できるのが一番いいのですが、電子ピアノにもタッチが本物に近いものがあります。

今回は、本物と同じ88鍵盤。タッチが本物に近い。そして安い。という条件の揃った人気機種「>>YAMAHA P-45」を選びました。

専用のピアノスタンドと合わせても5万円台で買えたので、コスパがいいです。

iPad

>>iPadは、YouTubeの楽譜を見るときなどに役に立ちます。

手書きメモアプリもあるので、コード理論を学んでノートにまとめる。ということもできます。

動画再生アプリ「ウゴトル」

>>ウゴトルは、動画の再生を直感的に操作できるアプリです。(無料)

YouTubeの画面で動画を操作するよりも、YouTubeを画面録画した動画をこのアプリで再生した方が、ストレスなく動画を巻き戻したりスローにしたりできます。

Kindleの本で音楽の知識をインプット

音楽に関する本が読み放題に充実している

>>Kindle Unlimitedを利用すれば、膨大な音楽コンテンツをインプットすることができます。

無料期間に一通り音楽関連の本をバッと読むだけでもかなりの情報を吸収できます。

筆者は、無料期間に音楽理論の本を読みまくりました。

音あてアプリ「おとあて」

>>おとあては、相対音感を身につけるトレーニングができるアプリです。

このアプリトレーニングをしてで音が聞き分けられるようになれば、耳コピができるようになります。

筆者はスキマ時間にコツコツやっています。

まとめ

身を持ってわかったのは、ピアノ独学は無理じゃないってことです。

この記事を読んでもピアノが上手くなるわけではないですが、「ど素人でも頑張れば1年で幻想即興曲を弾ける」ということがわかるだけでも価値があるのではないかと思います。

何から始めればいいのか?とかも全く分かりませんでしたが、まずは好きな曲をYouTubeで探して1曲練習する。

ここから始めてもいいと思います。

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