韓国の大手音楽事務所JYPによって行われた日韓合同オーディション「Nizi Project」。
TWICEや2PMなどを輩出したパク・ジニョンPDが指揮をしているということで世界から注目されていました。
そして2020年6月26日に1万人超の応募者の中から日本国籍を持つメンバー9人が選出され話題に。
写真=NiziU 公式サイト https://niziu.com/s/n123/?ima=2522
オーディションの様子は日本の情報番組でも特集され、指揮・審査員である「J・Y・Park」(パク・ジニョン)という人物にも興味を持った人も多く、今回、このプロジェクトでは数々の名言が飛び出しました。
本記事ではパク・ジニョンPDの言葉を10個に厳選して紹介しています。
J.Y.Parkの名言を人生に活かそう【Nizi Project】
J.Y.Parkの名言その1「芸術は自己表現」
「芸術は自分自身を表現することだけど、大体の参加者たちは、(オーディションを)自分の実力に対する評価だと思っている。そうじゃない。僕はただ、あなた自身の表現力が見たい」
出典:NiziProject Part1 #1-1
「実力よりも人格を重視する」というのがJYPのモットーであることは過去のパク・ジニョンPDの発言からも有名ですが、「自然体のナチュラルさ」を特に重視しているそうです。
というのも、スキルを機械的に徹底的に教え込まれている人は、そこに感情を乗せていく方法がわからないのでプロデュースが難しいからだとか。
ナチュラルさがない人のパフォーマンスは、「動きが誇張されて見える」といいます。感情を無視して動きに力が入ってしまっているから不自然に見えるわけですね。
まずは自然体でナチュラルな表現ができる人を探した上で、テクニックを教えるというのがJYP式のようです。
>>JYPが求める人材の魅力とは何か【オーディションに受かる人】
J.Y.Parkの名言その2「ダンスは見てくれる人のために」
「歌手はダンサーのように見えてはいけません。歌手は歌手として見えなければいけません」
「ダンスや歌は見てくれる人のためにやることであり、自分のためにやることではないからです」
出典:NiziProject Part1 #4-2
Nizi Projectで行われたオーディションは「歌手になるため」のもの。
さらに、歌手という職業は一人で完結するものではなくて、常にお客さんありきで成立しています。
自分のやりたいこと最優先ではダメなわけです。
また、有名ダンサー(poppinダンサー)のカイトさんは、ダンスの大会の審査員コメントで「鏡に向かって自分の為に踊ってるチームが多かったと思います。お客さんに見せる感覚にするだけで結構変わるんじゃないかな」というコメントを残しています。
プロはしっかりここを意識しているんですね。
J.Y.Parkの名言その3「自分に勝てる人が夢を叶える」
「才能がある人が夢を叶えられるわけではありません。自分自身に毎日ムチを打って、自分自身と戦って毎日自分に勝てる人が夢を叶えられます」
出典:NiziProject Part2 #3-1
パク・ジニョンPDは、初心を忘れないためのルーティンとして、
・朝7〜8時に起床
・必要な栄養素が入った朝食を食べる(毎日同じメニュー)
・9時ごろにストレッチと運動
・11時にピアノと歌の練習
情報番組スッキリ
というのを毎日繰り返しているそうです。
どんなに才能があっても、それを発揮するスキルを身につける努力をしないとそれを活かせないし、毎日身体を管理しないと長く活動することはできません。
才能を理由に何かを諦めてしまう人は多いと思いますが、その前に圧倒的努力はしたのかと、その事実に目を向けなければならないかもしれません。
>>K-POP大手事務所が公開した練習生の1日スケジュールを紹介【公式】
J.Y.Parkの名言その4「ありのままが特別」
「自分のありのままの姿が特別だということをわかる時が来るはずです」
「1位になっても26位になっても同じように特別です」
出典:NiziProject Part1 #7-2
オーディション参加者全員へ向けられた言葉。
生まれ持った自分の個性や他人からの評価は努力ではどうすることもできない領域なので、ここに執着すると自分を苦しめることになる。
またJYP氏は、「短所がないことより特別な長所が1つだけあるほうがもっと大切」とも言っています。
何か一つでも自信を持てる長所があれば、短所は逆にその人の個性を引き立てることもあります。
J.Y.Parkの名言その5「頑張った人は結果でわかる」
「みんな『自分は頑張った』と言います。しかし頑張った人と頑張らなかった人はすぐに分かります」
「アヤカさんは、本当に頑張っているのが見えます」
出典:NiziProject Part2 #4-2
努力を結果で証明した参加者に対しての称賛の言葉です。
いくら口で「自分は努力してる」と言っていても、結局、目に見えない努力は、目に見える結果がすべて証明しています。
J.Y.Parkの名言その6「自分が最高だと思うべき」
「自分が最高だと思うべきです。そうじゃなかったら、見る人が没頭できません」
出典:NiziProject Part1 #1-2
JYP氏は、見る人が没頭するパフォーマンスをするためには、「自分に対する自信」が必要だと語っています。
確かに、見ていて入り込めるパフォーマンスと入り込めないパフォーマンスには差がありますね。
パフォーマンスをする時に堂々とせずに恥じらいなどが見えていたら、見る人からすると没頭できません。
J.Y.Parkの名言その7「ただ真似をするのと、理解して踊るのとは全く違います」
「ただ真似をするのと、理解して踊るのとは全く違います」
出典:NiziProject Part2 #3-2
曲の雰囲気をしっかり捉えて踊れていた参加者に対しての言葉です。
同じ振り付けでも、曲の雰囲気を意識しているかしないかでは、微妙に動きの味が変わってしまうのでしょう。
表現力の神であるマイケル・ジャクソンも「踊る時は頭では何も考えない」「曲にそのまま語らせるべきだ」と話しているので、「曲の感情になりきる」というのが魅力的なパフォーマンスにつながるのかもしれません。
J.Y.Parkの名言その8「誠実とは、自分との戦い」
「真実は、隠すものがない人になれという話です」
「誠実は、自分との戦いです。毎日するべきことをすることです」
「隣にいる皆の短所ではなく、長所だけを見て心から感謝すること。それが謙虚です」
出典:NiziProject Part2 #7-1
TWICEのメンバーにも話していた「真実、誠実、謙虚」の教えです。
この教えはJYP氏自身が実践しており、JYPで働くスタッフやアーティスト全体でこの価値観を共有しているといいます。
カメラがないところでも誠実に行動し、感謝の心を保ち続ける。この心を失った結果転落してしまう人は多いので、これはアーティストではない人でも意識したい教えです。
J.Y.Parkの名言その9「ステージに馴染んでいません」
「ステージに馴染んでいません。別々です」
「まだ自分自身をアマチュアだと思っているからだと思います」
「実力の差ではなく、考え方の違いだと思います。自分は世界で1番のスターだと思いながらやってほしいです」
出典:NiziProject Part2#3-1
ステージでの自信のなさを指摘された参加者に対する言葉です。
自分をまだアマチュアだと思っているからこそ、ステージに馴染んでいないように見えてしまう。
「自分が最高だ」と思えないと、同じ実力でもかなりの差が出てしまうのでしょう。
J.Y.Parkの名言その10「必ず素晴らしい形でまた会いたい」
「残念ながら落ちた参加者は、この経験をもとに、もっと頑張って、必ず素晴らしい形でまた会いたいです」
出典:NiziProject Part2#10-2
韓国に渡った参加者のうち、最終的に4人が脱落してしまいました。
しかし、「この経験をもとにもっと頑張ってください」という、希望のある言葉が脱落者にかけられました。
実際、オーディションに落ちてから別の形でデビューを掴んだアーティストは多いです。
JYPの名言は人生全体に通用する
今回紹介した言葉は、ダンスや歌をやっていない人でも、「ためになるな」という内容だったと思います。
それほどまでに人生の本質を捉えた名言が番組内で飛び出していましたし、J.Y.Park氏の経験からの言葉なので説得力があります。
今回紹介した人生の本質的な話を知ることができた我々はラッキーではないでしょうか。