K-POPの歴史をまとめてみた【2022年】〜X-POP元年

前回・K-POPの歴史をまとめてみた【2021年】

本記事の内容
・K-POPの主な歴代グループ

・歴史的できごと

K-POPの歴史をまとめてみた【2022年】〜X-POP元年

※この記事は個人的なまとめであり、K-POPの歴史全てを網羅するものではありません。

注目の新人グループ誕生

2022年は、韓国の芸能事務所やオーディション番組で30組を超える新人アイドルがデビュー。

まさに時代の転換期と言える年に。

(特に、IVEなどを代表する第4世代と呼ばれるスターが多く誕生)

そのなかでも注目のデビューを振り返ります。

Kep1ar(ケプラー)

Mnetの大型オーディション番組「Girls Planet 999」から誕生。(2年6ヶ月の期間限定活動が予定されている)

デビュー時から高い注目を集め、日本レコード協会でプラチナ認定(日本でストリーミング再生回数1億回突破)を受けるなどの記録を残す。

NMIXX(エンミックス)

2022年2月にJYPエンターテイメントから7人組でデビュー。(12月にメンバー・ジニが脱退し6人に)

第4世代の代表的存在としてファンから注目され、早くもK-POPシーンの中心に躍り出る。

NINE.i(ナイン.アイ)

First Oneエンターテインメントから2022年3月にデビュー。

オーディション番組「UNDER19」にも参加したメンバーVAHN(バン)が全体プロデュースに参加し、人文学・ITをテーマにした世界観で独自の色を発信している。

LE SSERAFIM(ル・セラフィム)

HYBEの傘下であるSOURCE MUSICから2022年5月より活動開始した6人組ガールズグループ。(7月にメンバーのキム・ガラムが契約を解除し、5人組に)

HKT48、AKB48、IZ*ONEとして異例のキャリアを持つ日本人・宮脇咲良が所属している。

第73回NHK紅白歌合戦に出場するなど日本メディアへの露出も多く、2ndミニアルバム「ANTIFRAGILE」が「ビルボード200」で14位を獲得するなどグローバルな人気を集める。

TNX

P NATIONから2022年5月にデビューした6人組ボーイズグループ。(オーディション番組「LOUD」においてサバイバルを勝ち抜いたメンバーで構成されている)

グループ名にはThe New Six(新しい6人)という意味が込められいる。

CLASS:y(クラッシー)

韓国のグローバルオーディション番組「放課後のときめき」から誕生し、2022年5月にデビューした7人組ガールズグループ。

CSR

2022年7月にデビュー。

全員が2005年生まれの17歳で、日本人メンバーのユナが所属している。

1stシングルアルバムタイトル曲『러브티콘 (♡TiCON)』がミュージックバンクにてデビュー後初の1位になり注目を集める。

NewJeans(ニュージーンズ)

HYBEの新レーベルADORから2022年7月にデビューした5人組ガールズグループ。

ADORは、SHINeef(x)など、数々のK-POPアーティストの作品制作に関わったミン・ヒジンによるレーベル)

デビューアルバムの初動売上が31万枚を突破し、歴代ガールズグループ新記録を打ち立てる。

その他の記録

  • K-POPグループのデビュー曲で初めてSpotifyの「ウィークリートップソングアメリカ」にチャートイン
  • 2022 THE FACT MUSIC AWARDS」「MMA 2022(MelOn MUSIC AWARDS)」「2022 Asia Artist Awards」「第37回ゴールデンディスクアワード」で、新人賞4冠を達成

mimiirose(ミミローズ)

2022年9月にデビューした5人組ガールズグループ。

オーディション番組の「ガルプラ」や「放課後のときめき」に出演したメンバーも所属しており、プロデュースは国民の歌手イム・チャンジョンが手がけている。

FIFTY FIFTY

2022年11月にデビューした4人組ガールズグループ。

デビューアルバムの収録曲「Lovin’ Me」が、The 25 best K-pop songs of 2022に選定され、今後の活動の期待が高まった。

tripleS(トリプルエス)

複数のユニットで構成される特殊な構造を持つガールズグループ。(ファンの投票でユニットメンバーが決まるシステムが存在)

新時代を展開するスタートアップであるMODHAUSがプロデュースしている。

2022年4月に公式ティザーが公開され、10月に12人組ユニットであるtripleS AAAがデビュー。(2023年中にtripleSは24人になる予定)

MODHAUSとは?

2007年からJYP入社を皮切りに様々なアーティストの育成や制作に関わってきたチョン・ビョンギ (Jaden Jeong)氏が創業者であり、

これまでの常識であった「レーベルが全てをプロデュースする」という形から、「アーティストを中心としてファンとレーベルが活動をサポートする」という革新的なプロデュース形式を採用している。

ファンとレーベルが共同でアーティストをサポートすることでより良いコンテンツが生まれていくことが期待されている。

大手事務所の動き

人気アーティストが多く所属する大手芸能事務所のニュースは下記の通り。

(主要なニュースのみ)

SMエンターテイメント

STUDIO KWANGYA(クァンヤ)を設立

SMエンターテイメントは、本格的なメタバースコンテンツの制作に乗り出し、専門会社である「STUDIO KWANGYA」の設立を発表。

同事務所はメタバースが未来のエンタメの核心となることを予告しており、大規模なVRコンサートやAIをキーワードとする新しいエンタメが見られる日も着々と近づいている。

イ・スマンが今後のK-POPを語る

SMエンターテイメントの総括プロデューサーであるイ・スマンのインタビューが公開。

言及した内容は下記の通り。

  • 全ての人がメタバース上で創造を楽しむ世界を理念とし、そのビジョンを明かす。
  • K-POPが世界の文化をリードするカルチャーファースト、エコノミーネクストの哲学。
  • NCTサウジ、NCT東京などの新たなグループデビューを予告。
  • SuperMのカムバックを予告。

JYPエンターテイメント

大規模なガールズグループデビュー計画

日本市場を軸とした「Nizi Project」、ボーイズグループプロジェクト「Nizi project2」を行なってきたJYPは、

アメリカ市場での活躍が期待されるガールズグループデビューへと動き出した。(A2K

アメリカの主要5都市でオーディションを行い、合格者はJYPにて体系的なトレーニングを受けたのち、アメリカで活動を開始する。

アーティストの海外活動を本格化「JYP USA」

韓国のエンターテイメント企業の中で初めて、JYPが北米法人であるJYP USAを立ち上げた。

これにより、北米での拠点設立や、新たなビジネスモデルが展開されていく。

YGエンターテイメント

NFT事業を本格化

データの偽装耐性に優れている技術「ブロックチェーン」のインフラ供給者である大手企業「バイナンス」とYGエンターテイメントが提携し、NFTマーケットの供給に動き出した。

NFT上で生まれたアーティストの作品には偽装や複製ができず希少性があるため、アーティスト産業の従来の常識やビジネスモデルが大きく革新されることになり、注目されている。

その他

  • BIGBANGのSOLがYG傘下であるTHE BLACK LABELに移籍
  • バーチャルアイドル「ハン・スア」がYG KPLUSと専属契約を締結
  • 労働安全衛生マネジメントシステム「ISO 45001認定」を取得(韓国のエンタメ企業で初)
  • 7年ぶりの新ガールズグループをローンチ

HYBE

HYBEの新レーベル「ADOR」が誕生

2021年11月から発表されていた、HYBEの新しいレーベルADOR(All Doors One Room)がついに新ガールズグループをデビューさせ活動を開始。

代表取締役のミン・ヒジンはSMエンターテイメントにて少女時代、SHINee、f(x)、EXO、RedVelvet、NCTのプロデュースを手掛けており、K-POPの時代を築き上げた功績者の一人。

ミン・ヒジン代表が全面的にプロデュースしたNew Jeansは、数々の新記録を打ち立て、若者の新たなアイコンとなった。

HYBE JAPANの新レーベル「NAECO」(ネイコ)

HYBE傘下の日本支社「HYBE JAPAN」が新レーベルNAECO(ネイコ)を発表し、

その一人目のアーティストとして、元欅坂46の平手友梨奈の所属が決定。

その他

  • HYBE系列から初のガールズグループ「ル・セラフィム」が誕生
  • HYBE LABELS JAPANグローバルデビュープロジェクトから、&TEAM(エンティーム)がデビュー

avex

韓国との合同プロジェクト「XGALX」(エックスギャラックス)

日本のエンターテイメント企業「avex」が韓国のノウハウを持つプロデューサーと5年間準備してきたガールズグループXGが2022年に活動を開始。

元K-POPアイドルグループDMTN所属の「Jakops」(サカイサイモンPD)が総合プロデュースに関わっており、「常識にとらわれない規格外の音楽スタイル」というコンセプトでXGがXGALXから第一弾のデビューグループとなった。

BTSが世界のメインストリームに押し上げたK-POPは、

XGによって国境を越え、新たな概念に生まれ変わろうとしている。

J-POPでもK-POPでもない「X-POP」の誕生

XGはその特性上、J-POPともK-POPとも分類しにくい。

(プロデューサーはX-POPという概念を提唱)

アイドルグループの規格に収まりきらないハイパフォーマンスで、早くも少年少女の憧れのスターアイコンになっている。

メンバー全員が日本人でありながら活動の中心は韓国であり、多数のファンが英語圏であるという点も珍しく、

K-POPアーティストと積極的に交流している様子がSNSにアップされている。

歴史を刻むK-POPアーティスト

これまでの人気アーティストに加え、新世代のアーティストが次々と世界的な成果を上げています。

(主要な記録のみ掲載)

Stray Kids

MAXIDENT収録のCASE 143は、TikTokで多くのユーザーにカバーされるブームを引き起こした

BTSに続く快挙を達成

  • ニューミニアルバム「ODDINARY」でビルボード200で1位を記録(BTS、SuperMに並ぶ快挙)
  • ニューミニアルバム「MAXIDENT」でビルボード200で1位を記録(2度目の1位はBTSに並ぶ快挙)
  • ニューミニアルバム「MAXIDENT」がトリプルミリオンセラーを達成(JYPアーティスト初)

(G)I-DLE(アイドゥル)

デビュー4年目で初の快挙

  • 5thミニアルバム「I love」がビルボード200に71位の初ランクイン(デビュー4年目で初)
  • 5thミニアルバムが世界40地域のiTunesチャートで1位

TWICE

日米での人気を証明

  • 11thミニアルバム「BETWEEN 1&2」ビルボード200で3位になり、ガールズグループ史上最多記録を更新
  • アメリカでのSpotify再生回数がK-POPガールズグループの中で1位になる
  • 4thベストアルバム「#TWICE4」がオリコン週間合算アルバムランキングで1位を獲得し、歴代アーティストの中で単独1位になる

ソロデビューで好成績

2022年6月に、ナヨンがグループ初のソロデビューを果たす。

  • 1stミニアルバム「IM NAYEON」がビルボード200で7位を記録

BLACKPINK

K-POPグループ史上初の記録を更新

  • 2ndフルアルバム「BORN PINK」に関して、K-POP女性アーティストで初めてビルボード200で1位を獲得(BTS・SuperM・Stray Kidsに続き4組目の記録)
  • 2ndフルアルバム「BORN PINK」の予約注文数が200万枚を突破(ガールズグループ歴代最高)
  • K-POPアーティスト(グループ)初のMV再生回数19億回突破
  • Pink Venom」のMVが公開から29時間で1億回再生を突破(ガールズグループ新記録)
  • リサのソロ曲「MONEY」パフォーマンス映像が再生回数6億回を突破し、女性ソロアーティストの初記録を更新

TXT

  • K-POPボーイズとして初めてビルボード「Song Breaker」にランクイン
  • 4thミニアルバム「minisode 2: Thursday’s Child」がビルボード200で4位

BTS

ニューアルバム「Proof」を発売

本作は、BTSの歴史が詰まった作品となっている。

(メンバーが選定したユニット曲やソロ曲、未発売曲、スペシャル・バージョンなど、計48曲が収録)

本作品は発売から1日でダブルミリオンセラー(アルバム販売量を200万枚を突破)を達成するなど、K-POPアーティスト唯一無二の記録を残した。

グループでの活動休息と第二章・ソロ活動の1人目はJ-HOPE

2022年はメンバーのJINが兵役義務を果たすため入隊した年で、BTSは新たな節目を迎えた。

YouTube動画にて「当分はグループでの活動を休止する」と発表し、それぞれのやりたいこと(ソロ活動)が今後のメインになる。

動画内では「本当の自分を表現する機会がなく、歌詞を無理やり捻り出して苦しかった」というメンバーの本音が語られ、変化する勇気を示した。

  • J-HOPEがソロアルバム「Jack In The Box」を発表
  • RMがソロアルバム「Indigo」を発表

SEVENTEEN

複数のチャートを席巻

  • 4thフルアルバムのリパッケージ「SECTOR 17」がビルボード200で4位に
  • 4thフルアルバム「Face the Sun」初動売上がダブルミリオンセラーを達成(今までBTSだけが達成していた記録)
  • 2022 MTV VMA3部門にノミネート

ITZY

最高記録を更新

  • 5thミニアルバム「CHECHMATE」がビルボード200で8位に(自己最高記録)
  • 5thミニアルバム「CHECHMATE」の初動売り上げが47万枚を突破
  • 日本でオリコン上半期の新人アーティスト売り上げランキング1位に(IZ*ONE以来2組目)

aespa

ガールズグループ新記録を更新

  • 2ndミニアルバム「Girls」の先行予約枚数が161万枚を突破(K-POPガールズグループ史上最高記録を達成)
  • 2ndミニアルバム「Girls」がビルボード200で3位
  • 音楽フェスティバル「コーチェラ・フェスティバル」のメインステージに立つ。(K-POPガールズグループ初)

新世代アイドルの快挙

デビュー間もない(1-3年ほど)新人の功績は下記の通り。

ILY:1(アイリーワン)

2022年4月にデビューした6人組ガールズグループ。(NIzi Projectの参加者リリカが所属)

  • 米iTunesのK-POPチャートで1位に

TREASURE

  • 新曲「JIKJIN」がビルボードグローバル200に初チャートイン

ENHYPEN(エンハイフン)

  • 3rdミニアルバム「MANIFESTO:DAY1」がビルボード200で6位に(初)

その他

NewJeans(ニュージーンズ)が世界に与えた衝撃

2022年にHYBE傘下からデビューしたNewJeans(ニュージーンズ)は従来のK-POPとは異なる新しいスタイルを追求しており、その独特なサウンドとパフォーマンスによって、プロのミュージシャンも含め多くの人々を魅了した。

時代を逆行するかのような90年代後半に似たレトロで抜け感のある雰囲気を持ち、

NewJeans(ニュージーンズ)の登場は、音楽界のトレンドを変えてしまうほどの衝撃となった。

2022年の注目曲

クラシック、オペラのサンプリングがトレンドに

Red Velvet、BLACKPINK、(G)I-DLEなどがクラシックやオペラをサンプリングした楽曲を公開。

多くのレジェンドがカムバック

2022年は、BIGBANG、KARA、少女時代、EXIDなど、K-POP文化の土台を築き上げたレジェンドが複数カムバックし、ファンにとってスペシャルな年となった。

  • KARAの新曲「WHEN I MOVE」がビルボード2022年最高のK-POP曲で19位を獲得
  • 少女時代の7thフルアルバム「FOREVER 1」が世界31地域でチャート1位に
  • デビュー10周年のEXIDが、9月29日にニューアルバム「X」をリリース
  • BIGBANGの新曲「春夏秋冬」がビルボード最新チャートで3位を記録

GOT the beat(SM新企画)

2022年の注目曲プレイリスト一覧

2022年K-POP良曲集

その他の記録

 

  • J․Y․ Park、3年ぶりのオフラインコンサート
  • Brave Girls、デビュー後初の単独アメリカツアーがスタート
  • MOMOLAND、南米の授賞式「Premios Juventud 2022」にノミネート(K-POPグループ初)
  • NCT 127のニューアルバム「2 Baddies」初動売り上げ154万7000枚を突破(SM歌手の歴代最高記録)
  • BOY STORYが中国のアーティストとして初めてビルボード「ホットトレンディングソングス」にランクイン
  • インド人のK-POPアイドルがデビュー
  • MAMAMOO ムンビョル ソロカムバック
  • (G)I-DLE ミヨン、ソロデビュー
  • 新人ボーイズグループBLANK2Y、5月24日にデビュー決定
  • 音楽ランキングGAONチャートが、新たに「CIRCLEチャート」としてスタート
  • ダンスクリエイターARTBEAT、ガールズグループとして異例のデビュー

2023年に続く

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